新しい命がお腹に宿ると、とても幸せな気持ちになりますよね!BUT 妊娠すると、つわりやむくみなど、様々な体調の変化があります。あまり知られていませんが、その変化の中には、肌に関するトラブルもあります。
今回は、妊娠中に起きやすい肌荒れや乾燥などの肌トラブルの原因や対策について紹介します。
妊娠中にみられる肌トラブルは?
今まで肌のトラブルについてあまり悩みがなかった人BUT 妊娠すると肌荒れを起こしてしまうことがあります。
妊娠中に起こる肌トラブル
妊娠中に起こる肌トラブルとして多くみられる症状としては、以下のとおりです。
- ニキビや赤い発疹ができやすい。
- 乾燥しやすく、かゆみがあったり粉を吹いたりする。
- ちょっとした刺激でかぶれる。
- シミや黒ずみができやすい。
妊娠中の肌トラブルの原因は?
妊娠中に起こる肌トラブルの原因としては、以下の5つのことが考えられます。
1.ホルモンバランスの乱れ
妊娠をすると、ホルモンバランスが大きく変化します。というのも、妊娠中には女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンなどが増加するからです。
ニキビなどの吹き出物ができ易くなる
女性ホルモンが増加で、胎児を守り、出産まで妊娠を維持してくれる大切なホルモンなのですが、女性ホルモンに含まれるプロゲステロンは、皮脂の分泌を促す働きがあります。そのため、普段より多く分泌された皮脂によって毛穴がIn short ニキビなどの吹き出物ができ易くなってしまいます。
色素沈着を起こしやすくなる
また、やはり女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、色素細胞のメラサイトに作用するため、メラニンが作られやすくなり、色素沈着を起こしやすくなります。
2.つわりによる水分不足や栄養不足
妊娠の初期症状としてみられるつわりは、その症状は様々ですしつわりがなかったという人もいますが、食事や水分を受け付けなくなったり、口にしてもすぐに戻してしまったり、特定の食べ物しか受け付けなくなったりという症状が現れる人もいます。
身体への影響
飲み物を受け付けなくなると、体内の水分が不足してしまい、肌も乾燥がちになってしまいます。また、食べ物を受けつかなかったり特定の食べ物しか食べられないと、栄養が偏ったり不足したりするため、肌トラブルを起こしやすくなります。
3.便秘
妊娠をすると、子宮や腸の動きが鈍くなります。これはプロゲステロンの作用によるものなのですが、それらの動きを鈍くで、女性の体内に宿ったばかりの命を流産などの危険から守るってくれるのです。
便秘がちによる吹き出物や肌荒れ
ただ、子宮や腸の動きが鈍くなると、それに伴ってどうしても便秘がちになってしまいます。便秘によって、老廃物がいつまでも体内に留まる状態が続くと、吹き出物ができやすくなったり、肌荒れも治りにくくなってしまいます。
排便できていないストレス
また、何日も排便できていないという思いがストレスに繋がり、そのストレスが肌荒れの原因になってしまう可能性もあります。
妊娠中の肌トラブルはいつまで続くの?
さて。妊娠と共にでてくる様々な肌トラブルですが、次々に肌トラブルに見舞われると、このままずっとトラブルをかかえてしまうのではないかと心配になってしまいます。妊娠による肌トラブルは、一体いつまで続くのでしょうか?
妊娠中期
多くの場合は、妊娠中期になると肌にみられたトラブルも落ち着いています。妊娠中期とは、16週(5ヶ月)~27週(7ヶ月)の頃のことをいいます。この頃になると、胎盤が完成し、プロゲステロンの分泌も安定してきます。
ただ、妊娠中期に入ると、胎児にとってより一層ママからの栄養や水分が大切になってきます。胎児に水分や栄養を送ることで、水分や栄養が不足するため、中期を過ぎても肌が乾燥しやすい状態ではあります。
妊娠後期
また、妊娠後期(28週~40週)になると、お腹の胎児が大きくなり、ママのお腹もぐっと大きくなるため、寝転がっても寝苦しく睡眠不足になってしまうこともあります。睡眠不足になると、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまい、妊娠後期になっても肌荒れに悩む人は、少なくはないようです。
妊娠中の肌トラブル対策は?
妊娠中の肌トラブル対策には、どのような方法があるのでしょうか?
低刺激のものでスキンケア
妊娠中であっても、肌トラブルの対策は、基本的な対策と同じで、洗顔によって肌表面の汚れを落とし、その後保湿します。
ただ、妊娠中は、今まで使っていたものでは刺激が強すぎて合わないということも多いので、この時期には、刺激の少ない無添加や無香料のケア用品に変えると安心です。
こまめな水分補給
妊婦にとって、水分補給はとても大切です。というのも、羊水や胎児に栄養を送るための血液を作り出すためには、十分な水分が必要となるからです。
最低でも2リットル
妊娠期間中の1日の水分の摂取量の目安は、最低でも2リットルと言われています。とはいえ、妊娠中に過剰に糖分やカフェインを摂ってしまうのは、あまり好ましくありません。
暖かいものや常温のものを
カフェインレスの飲料やお茶などを心がけて摂るようにしましょう。また、水分を摂る時には、なるべく暖かいものや常温のものを飲むようにしてください。冷たい飲み物は、血行を悪くするため、肌荒れや冷えの原因になってしまいます。
徹底した紫外線対策
妊娠中は、シミができやすい状態です。妊娠中にできたものであっても、シミができてしまうと消えません。ですから、たとえ紫外線が強い季節でなくてもしっかりとUVケアをし、シミを作らないように気をつけましょう。この時使用する日焼け止めは、低刺激のものを選ぶようにしてくださいね。
妊娠中の肌トラブル まとめ
今回は、妊娠中の肌トラブルについて紹介しました。妊娠すると、ホルモンバランスが崩れることで、肌トラブルを起こしやすくなります。ただ、このトラブルは、妊娠中期に入ると落ち着くことも多いです。
妊娠中に今までに見られなかった体の異変があると不安になりますが、あまり深刻に受け止める必要はありません。ただ、どうしても不安が拭えなかったり、乾燥やかゆみがひどい時には、産婦人科で相談してくださいね。