ドアノブに触れた瞬間バチンとくる静電気。
ビリっと痛いし、予期せずに起こるので驚きますよね。
静電気は物と物が摩擦することによって発生するのですが、自然に放電しているので普通はあまりバチンとくることはありません。
これがうまく放電されずに、体に帯電すると人間同士の触れ合い、たとえばお釣りをもらうときなんかにバチンときたりします。
起こると不快な静電気ですが、実はお肌に対してとてもよくない影響があるんです。
今回は、静電気がもたらすお肌への悪影響についてや、静電気が起こる環境や静電気が起こりやすい人、そして静電気を予防する方法などについてまとめてみました。
静電気からお肌を守るための参考になれば嬉しいです。
静電気の肌への影響
みなさんは静電気が起こる瞬間を暗いところで見たことがありますか?
あのバチンとなる瞬間は物と物の間に電流が流れているのですが、暗いところだと青白い光がまるで雷ようにピカって光るんです。
初めてそれを見たときは、静電気ってプチエレクトリックショックなんだな~とのんきに思ったものです。
ところがこのバチンとなった瞬間起こるのは青白い光だけではありません。
このバチンとなる瞬間に、お肌の角質層を守っているバリア層がダメージを受けてしまうんです。
このバリア層は外的刺激から肌を守ってくれています。
そこがダメージを受けるということは、お肌を外的刺激から守ってくれるものがなくなってしまう、あるいは弱ってしまうということです。
外的刺激とは紫外線や乾燥、埃や細菌類などのことです。
静電気でバリア層がダメージを受けると、これらの外的刺激に対してお肌のプロテクトが弱まってしまうのです。
また、静電気が起こることによってほこりが肌に引き寄せられます。
テレビに引き寄せられるほこりをイメージすると分かりやすいと思います。
こんな感じにバリア機能が低下したお肌に、ほこりが吸い寄せられてくると考えると怖いですよね。
静電気が起こる環境
静電気が起こりやすい環境は湿度、気温が低い環境だそうです。
たとえば、気温25度以下、湿度20%以下になると静電気が起こりやすい状態になります。
また、身に着ける衣類の素材によっても静電気を起こしやすいものとそうでないものがあります。
ナイロンやアクリルなどの合成繊維などはその傾向が強く、着合わせとしてはウールのセーターにフリース素材のジャケットなどはとても静電気を起こしやすいので危険です。
逆に静電気を起こしにくい素材は、木綿や絹のような天然素材です。
なので、せめて下着やインナーだけでも木綿や絹などにすると良いそうですよ。
静電気が起こりやすい体質
物と物の摩擦によって起こる静電気ですが、通常は自然に放電するためバチンとなることはあまりありません。
ところが中には頻繁に静電気が起こる人もいます。
こういう静電気のおきやすい人のことを、帯電体質や静電気体質といいます。
この帯電体質や静電気体質になってしまう原因は主に2つあります。
ひとつは乾燥肌、もうひとつは血液が酸化している人です。
乾燥肌
静電気が起こりやすい環境に挙げられているように、乾燥は静電気を起こす原因です。
お肌が乾燥することによって放電がうまくできず帯電してしまいます。
血液の酸化
肉やジャンクフード、甘いものなどの偏った食生活をしていると、血液が酸化してしまいます。
酸化すると血液がドロドロになって、静電気を起こしやすくなってしまいます。
お肌を守るには
静電気からお肌を守るためには、できるかぎり静電気が起こる状況を避けることが一番です。
たとえば肌を十分に潤すことで乾燥肌を改善したり、バランスのいい食事を心がけることで酸化してドロドロになった血液をサラサラにしたりすることです。
また、乾燥した室内にいる場合でしたら、加湿器などを使うことで静電気の起こる危険性がぐんと下がります。
巷では静電気除去グッズなどが売られていますので、帯電体質の人はそういうグッズを使うのもいいでしょう。
ですが、静電気除去グッズを持っていなくても、ドアノブや金属に触れる前のちょっとした心がけで帯電した静電気を放出する方法があります。
ドアノブに触れる前に地面や壁など金属以外の物質{木、レンガ、紙、コンクリート、タイヤ、革製品}などに触れることです。
そうすることで、帯電していた静電気が放出されるので、ドアノブを握ってもバチンと静電気が起こらなくなります。
まとめ
静電気が起こると痛かったり驚いたりで不快ですが、お肌に悪影響があると認識している人は意外と少ないのではないでしょうか。
お肌への影響を知ることで、静電気を起こさないことの大切さが伝わったならいいなーと思っています。
周囲の環境、身に着ける衣類や食生活の見直しをすることで、静電気の起こりにくい環境を整えましょう。
そして帯電体質の人は、金属に触れる前には壁や床を触るなどのワンクッションをおいて放電してお肌を静電気のダメージから守りましょう。